2025年10月1日  プラモデル

プラモデルはどれくらいで劣化する?原因と長持ちさせる保管方法を解説

プラモデルはどれくらいで劣化する?原因と長持ちさせる保管方法を解説

お気に入りのプラモデルも、時間が経つにつれて色あせや変形などの「劣化」が進むことがあります。せっかく丁寧に作った作品が傷んでしまうのは避けたいもの。

そこで、この記事では、プラモデルがどのくらいで劣化するのか、その主な原因や劣化を防ぐための保管方法を紹介します。
長く美しい状態を保つためのポイントを押さえておきましょう。

プラモデルの劣化とは

プラモデルの劣化とは、時間の経過や環境の影響によって、素材や塗装の状態が変化し、見た目や強度が損なわれていくことを指します。

未組立の状態でも、長期間保管しているとプラスチックが黄ばんだり、割れやすくなったりすることがあります。
完成品の場合は、塗料や接着剤の影響も加わるため、より早い段階で劣化が進行する傾向も。

一見すると変化がないように見えても、内部の樹脂が硬化していたり、関節部分が劣化していたりすることもあります。

劣化は避けられない自然な現象ですが、原因を理解しておくことで、進行を大きく遅らせることが可能です。

プラモデルが劣化する主な原因

プラモデルの劣化にはいくつかの要因があります。中でも特に影響が大きいのは「紫外線」「温度・湿度」「化学変化」「経年劣化」の4つです。

【プラモデルが劣化する主な原因】

  1. 紫外線(直射日光)による変色
  2. 高温・高湿度による変形
  3. 塗装や接着剤による化学変化
  4. 経年による素材の劣化

1. 紫外線(直射日光)による変色

日光や蛍光灯から発せられる紫外線は、プラスチック表面の分子構造を変化させ、黄変や退色を引き起こします。

プラモデルは、箱に入れていても窓際や照明の近くに置いておくと少しずつ色がくすんでいきます。特に白や明るい色の成形色は影響を受けやすい素材です。

2. 高温・高湿度による変形

夏場の屋根裏や押し入れなど、高温多湿の環境では、パーツが反ったり、接着面が外れたりすることがあります。
湿度が高い状態が続くと、塗装面の浮きやベタつきも起こりやすくなることも。

反対に、乾燥しすぎると素材が脆くなり、ひび割れの原因にもなります。

3. 塗装や接着剤による化学変化

塗料や接着剤には、有機溶剤や硬化剤などの化学物質が含まれています。
時間の経過とともにこれらが素材に影響を与え、変色・ひび割れ・ベタつきなどを引き起こすことがあります。

特に、ラッカー系塗料や瞬間接着剤を使用した場合は、内部で反応が続き、未塗装品よりも劣化が早く進む傾向があります。

4. 経年による素材の劣化

プラスチック素材は、可塑剤(柔らかさを保つ成分)が時間とともに揮発するため、次第に硬く、割れやすくなります。

一般的に、プラモデルは10年を超えると黄変や脆化が目立ちはじめ、20年を過ぎるとパーツが自然に割れてしまうケースもあります。

こうした経年劣化は避けることができませんが、保管環境を整えることで進行を大きく抑えることが可能です。

プラモデルの劣化が起こりやすい素材・パーツ

プラモデルの劣化が起こりやすい素材・パーツ

プラモデルに使われる素材は複数ありますが、それぞれに劣化の特徴や注意点があります。
特に、樹脂の種類や塗装・接着の有無によって、劣化のスピードや影響が大きく異なります。

ここでは代表的な素材ごとの特徴を見ていきましょう。

【プラモデルに使われる代表的な素材と特徴】

  1. ABS樹脂|強度が高いが熱と紫外線に弱い
  2. PS樹脂(スチロール樹脂)|最も一般的な素材だが脆化しやすい
  3. PVC素材|柔らかさを保つ可塑剤の揮発に注意
  4. 接着済み・塗装済みパーツ|化学反応で劣化が早まることも

1. ABS樹脂|強度が高いが熱と紫外線に弱い

ABS樹脂は、関節パーツや内部フレームなど、強度が求められる部分に多く使われています。

頑丈で加工しやすい一方で、熱や紫外線の影響を受けやすく、長期間経つと表面が黄ばんだり、ひび割れを起こしたりすることがあります。

また、塗料との相性によっては化学反応で表面が溶けたり、ベタついたりすることもあるため、塗装時には注意が必要です。

2. PS樹脂(スチロール樹脂)|最も一般的な素材だが脆化しやすい

PS樹脂は、ガンプラなど多くのキットで使われる最も一般的な素材です。

軽くて加工しやすい反面、時間が経つと可塑剤が抜けて脆くなり、パーツの破損や白化(応力が加わった部分が白くなる現象)が起こりやすくなります。

特に、接着剤を使った箇所や細いパーツ部分は注意が必要です。

3. PVC素材|柔らかさを保つ可塑剤の揮発に注意

PVC(ポリ塩化ビニル)は、フィギュアや武器パーツなど、柔軟性が求められる部分に使われます。

ただし、この柔らかさを生み出す可塑剤は時間とともに揮発し、硬化・変形・べたつきなどを引き起こすことも。

他の素材と接触させたまま長期間保管すると、溶けたり色移りしたりすることもあるため、直接触れ合わないように保護材を挟むのが安心です。

4. 接着済み・塗装済みパーツ|化学反応で劣化が早まることも

完成品や塗装済みのプラモデルは、未組立品に比べて劣化が進みやすい傾向があります。

それは、塗料や接着剤に含まれる溶剤が時間の経過とともに樹脂と反応し、変色や表面のひび割れを引き起こす場合があるためです。

特に、ラッカー系塗料や瞬間接着剤を使用した箇所は、内部で反応が続くこともあるため、完成後は直射日光を避け、通気性のよい場所で保管することが大切です。

関連記事:プラモデルの材質・素材の種類と特徴まとめ|扱いやすさ・保存のコツも解説

プラモデルは何年で劣化する?目安と傾向

プラモデルは素材自体が経年劣化するため、時間の経過とともに少しずつ状態が変化していきます。ここでは、一般的な劣化の目安と傾向を見ていきましょう。

未組立品の場合|10年を超えると黄変や脆化が目立ちやすい

箱に入ったままの未組立キットのプラモデルでも、10年前後を過ぎると徐々に樹脂の黄変やパーツの割れが見られるようになります。

特に、ABS樹脂や白系パーツは紫外線や空気中の酸素に弱く、時間の経過で黄色く変色する傾向があります。

また、高温多湿の環境では、未組立のパーツが反ったり、ランナーごと歪んだりしてしまうこともあるため注意が必要です。

完成品の場合|塗装や接着剤の影響でさらに早く劣化

一度組み立てた完成品のプラモデルは、塗装や接着剤が加わることで化学反応が進みやすく、未組立品よりも劣化が早まる傾向があります。

数年〜5年ほどで表面がべたついたり、ツヤが失われたりするケースも少なくありません。

また、塗装面のクリア層が紫外線によって劣化し、色あせや塗膜の割れが発生することもあります。

保管環境が劣化スピードを左右する

同じキットでも、保管場所によって劣化の進み方は大きく変わります。

直射日光が当たる場所や、夏場に室温が高くなる部屋では、数年で黄変や変形が目立ち始めることもあります。

逆に、温度・湿度が安定した暗所で保管すれば、10年以上経っても新品に近い状態を保てるケースも。

そのため、プラモデルの寿命を左右する最大のポイントは、「時間」よりも「保管環境」と言えるでしょう。

プラモデルの劣化を防ぐ保管方法

プラモデルの劣化を防ぐ保管方法

プラモデルの劣化は避けられないものの、保管環境を工夫することで進行を大きく抑えることができます。

ここでは、長くきれいな状態を保つために意識したい保管のポイントを4つ解説します。

【プラモデルの劣化を防ぐ保管方法】

  1. 直射日光を避け、温度・湿度を一定に保つ
  2. ホコリや湿気を防ぐケース・パッケージで保護する
  3. 塗装前後で扱い方を変える
  4. 定期的に状態をチェックし、早めに対処する

1. 直射日光を避け、温度・湿度を一定に保つ

プラモデルの劣化を防ぐうえで最も重要なのが、光と湿度の管理です。

紫外線は黄変や塗装の色あせを引き起こす原因となるため、窓際や蛍光灯の光が直接当たる場所は避けましょう。

また、高温多湿の環境ではパーツが反ったり、塗装面がベタついたりすることがあります。
理想は、室温20〜25℃・湿度50%前後を維持できる環境。除湿剤を使う、エアコンのある部屋で保管するなどの工夫が効果的です。

2. ホコリや湿気を防ぐケース・パッケージで保護する

完成品のプラモデルは、ホコリや湿気から守るためにクリアケースや密閉ボックスに入れて保管するのがおすすめです。

特に塗装済みの作品は、ホコリが付着すると塗膜を傷める原因になるため注意が必要です。

未組立キットの場合も、外箱のままではなく、チャック付き袋や密封ケースに乾燥剤を入れて保存すると安心です。

3. 塗装前後で扱い方を変える

塗装前のキットは比較的安定していますが、塗装後は塗膜やクリア層が紫外線や湿度に弱くなります。

保管時には、塗装面同士が触れないように間隔をあける、または柔らかい布や緩衝材を挟むなどの工夫が必要です。

また、塗料が完全に乾く前に密閉すると、内部に湿気がこもり、変色やカビの原因になるため注意しましょう。

4. 定期的に状態をチェックし、早めに対処する

どんなに丁寧にプラモデルを保管しても、経年による変化は少しずつ進みます。
数か月に一度は箱を開けて、黄変やべたつき、変形などの兆候がないか確認しましょう。

早めに気づけば、劣化の進行を食い止めたり、再塗装や補修で状態を回復できる場合もあります。

劣化したプラモデルの買取はできる?

結論から言うと、劣化したプラモデルでも買取してもらえる可能性はあります。 ただし、どの程度の状態かによって査定額は大きく変わります。

たとえば、外箱が日焼けしている程度であれば、減額はあるものの買取対象となることが多いです。

一方で、パーツが変形・欠損している、塗装が剥がれている、接着剤の跡が目立つといった場合は、買取不可になるケースも少なくありません。

ただし、希少なキットや限定版、絶版モデルの場合は話が別です。多少の劣化があっても、コレクター需要が高ければ値段がつくことがあります。

また、劣化の原因が経年による自然変化であれば、査定時に説明しておくのもポイントです。業者によっては、清掃や補修を前提に再販することを想定して買い取る場合もあります。

関連記事:完成品プラモデルは買取可能?査定額がつく条件と注意点を解説

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