プラモデル塗装の乾燥時間の目安|失敗しない乾かし方と買取時のポイント

プラモデルを塗装する際、乾燥時間を守ることは、美しい仕上がりを得るために欠かせません。
というのも、塗料の種類や塗装する環境によって乾き方は異なるため、表面は乾いたように見えても、中はまだ完全に硬化していないことがあるからです。
そこで、この記事では、アクリル・ラッカー・エナメル塗料それぞれの乾燥時間の目安や、温度・湿度など乾燥に影響する環境要因、さらに乾燥を早める工夫についてまとめました。
初心者でも安心して取り組める塗装のコツや、完成品を買取に出す際に押さえておきたいポイントもあわせて解説します。
Contents
プラモデル塗装では乾燥時間を守ること
プラモデルを組み立てた後、塗装を施してより完成度を高めることもあります。その塗装の仕上がりを左右する重要なポイントの一つが「乾燥時間」です。
塗装をするとき、乾いたように見えたら次の作業に進みたくなりますが、表面が乾いたように見えても、内部ではまだ塗料が硬化していない場合があります。
また、乾燥が不十分なまま触ったり重ね塗りをしたりすると、指紋や塗膜のよれ、光沢のにごりといったトラブルが起こることがあります。
その他、乾燥不足の状態で組み立てやデカール貼りを進めると、塗膜の剥がれや色移りの原因にもなることも。完成品を長く美しく保つためにも、塗装後は十分に乾燥させることが大切です。
特に、完成品を買取に出す場合、塗装の状態は査定に直結します。
乾燥不足によるベタつきや塗装の乱れは評価に影響するため、しっかり乾燥時間を確保してから次の工程に進みましょう。
塗料の種類別の乾燥時間の目安

プラモデルの塗装では、使う塗料の種類によって乾燥時間が大きく変わるものです。乾燥時間を守ることで、塗膜のトラブルを防ぎ、仕上がりをきれいに保つことができます。
ここでは、代表的な塗料ごとの乾燥時間の目安を紹介します。
アクリル塗料
アクリル塗料は乾燥が比較的早く、表面は30分程度で触れる程度に乾きます。本乾燥には1日以上かかることが目安です。
水性タイプが多く、初心者でも扱いやすいのが特徴ですが、厚塗りすると内部乾燥に時間がかかるので注意が必要です。
ラッカー塗料
ラッカー塗料は速乾性があり、表面は数十分~1時間で乾きます。本乾燥は半日~1日程度を目安にしてください。
強度が高く仕上がりも光沢が出やすいため、重ね塗りやディテールの表現に向いています。ただし、揮発性が高いため換気やマスクの使用を忘れないようにしましょう。
エナメル塗料
エナメル塗料は乾燥に時間がかかり、表面は数時間で触れる程度に乾きます。しかし、本乾燥には数日を要することがあります。
塗膜が柔らかく、修正やウォッシングなどのテクニックに向いていますが、乾燥が不十分だと色移りやにじみの原因になるため、十分な乾燥時間を確保することが大切です。
プラモデルの塗装|乾燥時間に影響する要因
プラモデルの塗装は、塗料の種類だけでなく、塗装環境によっても乾燥時間が変わります。
乾燥を早めたり遅らせたりする要因を理解しておくことで、仕上がりを安定させやすくなるでしょう。
温度
塗装の乾燥は温度に大きく影響します。一般的に気温が低いと乾燥が遅くなり、高いと早くなります。
冬場の室内での塗装は時間を長めに見積もり、逆に夏場は乾燥が早く進むため重ね塗りのタイミングに注意しましょう。
湿度
湿度が高い環境では塗料の水分や溶剤が蒸発しにくくなるため、乾燥が遅くなります。
特に、アクリル塗料や水性塗料は湿度の影響を受けやすいため、湿度の高い日は除湿や換気を意識すると良いでしょう。
換気・風通し
風通しが良い場所での塗装は乾燥が早まり、塗膜の仕上がりも安定しやすくなります。換気が悪い場所では乾燥に時間がかかるうえ、溶剤の臭いもこもりやすいため、必ず適切な換気を行いましょう。
塗装の厚み
厚塗りをすると塗膜内部の乾燥に時間がかかります。表面は乾いたように見えても内部がまだ硬化していないことがあるため、薄く何度も重ねる方法が乾燥トラブルを防ぐポイントです。
プラモデル塗装後に乾燥を早める工夫

プラモデルの塗装後、乾燥にかかる時間を短縮したい場合はいくつかの工夫があります。塗膜の仕上がりを損なわず、効率よく乾かす方法を紹介します。
薄く重ね塗りする
塗料を厚く一度に塗ると、内部が乾くのに時間がかかってしまいます。
しかし、薄く少しずつ重ね塗りすれば、表面と内部が均一に乾きやすくなり、乾燥時間を短縮できます。さらに、塗膜のムラやよれも防ぐ効果があります。
ドライヤーや乾燥ブースの活用
ドライヤーで温風を当てる方法や、模型用の乾燥ブースを使うことで乾燥を早めることが可能です。
ドライヤーは直接熱を当てすぎないよう注意し、風を均等に当てることで塗膜が変形するリスクを減らせます。
専用乾燥機を利用する
模型用の専用乾燥機を使うと、温度や風量をコントロールしながら安全に乾燥させられます。
特に、ラッカー塗料やエナメル塗料の硬化が遅い場合に便利で、重ね塗りを効率よく行いたいときにも役立つでしょう。
乾燥不足で起こるトラブル例
塗装が十分に乾いていない状態で触ったり重ね塗りしたりすると、プラモデルの仕上がりにさまざまなトラブルが起こります。ここでは代表的な例を紹介します。
指紋や塗膜のよれ
乾燥が不十分な塗膜に触れると、指紋がついたり塗膜が押されてよれてしまうことがあります。
特に光沢仕上げの部分では、表面の美しさが大きく損なわれる原因になるため、十分な乾燥を確認してから触ることが重要です。
光沢のにごりやムラ
塗料が完全に乾いていない状態でさらに塗装や加工を行うと、光沢が均一にならずににごったりムラになったりします。これにより、完成後の見た目の精度が下がってしまいます。
塗膜の剥がれや色移り
乾燥不足の塗膜は衝撃や摩擦に弱く、触れたり重ね塗りしたりすることで剥がれや色移りが起こることがあります。
塗装済み完成品を買取に出す際は、こうした乾燥不足によるダメージが査定に影響することもあるため注意が必要です。
関連記事:プラモデルのキャンディ塗装のやり方は?手順とコツ、注意点
プラモデルの塗装乾燥時間と買取との関係
プラモデルを買取に出す際、塗装の乾燥状態は査定に影響する重要なポイントです。
乾燥が不十分なままだと、指紋や塗膜のよれ、色移りなどのトラブルにつながり、評価にマイナスの影響を与えることがあります。
買取に出す場合は、表面を触って問題ない状態であれば基本的に査定可能です。
ポイントは、塗膜が安定していること。表面が乾いていて、軽く触れてもべたつかない状態であれば、乾燥不足によるトラブルを避けつつ安全に買取に出すことができます。
特に、レジンやメタルなどの特殊素材は、塗装の安定性が作品の価値に直結するため、乾燥と保管には注意を払うと良いでしょう。
完成品を長く美しく保ち、しっかり評価してもらうためには、表面を触って乾いたことを確認してから買取に出すのがおすすめです。
関連記事:完成品プラモデルは買取可能?査定額がつく条件と注意点を解説
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